[ヘルプTop] [戻る]
リストのサムネイル
リストのアイコンの表示を縮小版(サムネイル画像)にする場合、シェルインターフェイス経由のサムネイル画像エンジンを使用しています。
なお、Windowsのシステム詳細設定のパフォーマンスオプションで(システムのプロパティの、詳細タブのパフォーマンスの設定ダイアログです)で、「アイコンの代わりに縮小版を表示」のチェックを外している場合は、サムネイル画像が生成されないのでご注意ください。
また、リスト上に表示されるサムネイル画像は1フォルダあたり3,000枚が上限となっていますが、フォルダ内に更新などが発生した場合はこれを下回る場合があります。
代替データストリームを描画
特にエクスプローラーでは確認する術が何もないため設けられた機能で、ファイルに含まれる「代替データストリーム名」を列挙します。
近年、悪用事例や個人情報漏洩の事例や、不用意な乱用が多くなってきたため、初期値はONになっております。
本機能は代替データストリームを持っているファイルを見つけるための機能ですので、代替データストリームの中身は見られませんし、名称の列挙も先頭2048文字までしか表示しません。
中身まで閲覧できる「
ファイル情報」コマンドや、「
代替データストリームを一括削除」コマンドの併用をお薦めします。
※例えばダウンロードディレクトリなどで、サムネイル表示すると、代替データストリームを含んだファイルがたくさん見つかると思います。
個人情報漏洩の例として、アプリによってダウンロードしたファイルの正当性を担保するため(簡単に偽装可能)、個人情報を埋め込むものが存在します。
悪用事例として、トロイの木馬、ランサムウエア、コンピュータウィルス等の悪質なプログラムの潜伏場所として、良く使用されています。
※代替データストリームの中身には
断りなく個人情報が埋め込まれることが多々あります。
例えば
ダウンロードしたファイルの正当性を保証するため、誰がアップロードしたファイルなのか?を特定することを可能にする目的であると推察されます。
何度か事例を紹介しましたがMicrosoft社の製品の中には、筆者の勤務先のメールアドレスと容易に推察できる情報なども含んでおりましたので、こういった機能を設けたという次第です。
なおアプリやOSの標準仕様であるため、執筆時点ではウィルススキャンソフトの類で個人情報の漏洩を抑止することは不可能です。
当ソフトのご利用の皆様におきましても、くれぐれもご注意いただければと願っております。
サンプルはこちら
テキストを描画
テキスト展開エンジンを有効にします。
指定した拡張子を持つファイルを、テキストファイルとみなして表示させます。
大抵の文字コードは勝手に変換できますが、半角カナは誤判定しやくすく文字化けしやすいのでご了承ください。
またテキスト表示のフォントを指定することができます。
※フォントを適切に設定する事で、ほとんどの言語の文字が表示されます。
ただし、文字コード判別にはOSの持つ機能を用いているため、IEで文字化けするようなファイルは同様に文字化けする可能性が高いです。
また「言語判定に迷ったら日本語」というアルゴリズムになっているため、海外の文字コード判定は苦手である事を予めご了承ください。
シェルイメージで描画
シェルインターフェイス経由のサムネイル画像エンジンを有効にします。
コーデックや、サムネイルのシェル拡張を行う事で、動画などのサムネイル表示も可能になります。
※一旦表示されると、以降はOSにキャッシュされるため高速で表示されるようになります。
事前にまとめてキャッシュさせたり、サムネイルキャッシュのメンテナンスを行う場合は、こちらの
「サムネイルキャッシュの作成(CreateTumbImg)」コマンドを参考にしてください。
なお、このコマンドは、あまり頻繁に使う機能ではないのでメインメニューには配置されておりません。
キー割り当て/ツールバー割り当て/ユーザー定義バーに設置/各種メニューに設置した上でご利用ください。
※サムネイルのキャッシュのメンテナンス方法(OSのメンテナンスの一環です)
Vista以降では、サムネイルのキャッシュの初期化の方法ですが、ディスクのクリーンアップコマンドを使うと容易です。
スタートメニューの検索ボックスで「cleanmgr」と入力すると簡単にプログラムが見つかります。
そこで、cドライブを選択してOKボタンを押して検索、検索結果の縮小版のキャッシュにチェックを入れて削除すると、メンテナンスが可能です。
XPや(Vista以降のネットワークフォルダーなどで発生)では、thumb.dbという隠し属性のファイルがローカルに作成されますが、これを削除する事で該当フォルダーのキャッシュをクリアできます。
フォルダーを描画
シェルイメージでフォルダーを描画するかを指定することもできます。
ただ、フォルダーの描画は一概に遅いので、有効にするのはあまりお奨めできません。
(OS側でキャッシュが作成されている場合は高速表示されることがあります)
サムネイルの表示サイズ
サムネイル時のサムネイル画像のサイズをピクセル単位で指定します。
Ver11より、このサイズ指定は生成する画像サイズではなく、表示時のサイズになっているため自由に変更可能です。
サムネイル画像の原版のサイズ
サムネイル表示時に生成する画像のサイズ16~400までの値を指定できます。
初期値は、サムネイルの表示サイズの「大」と同じ値です。
ここで原画のサイズを大きく指定すると画像が高精細になりますが、消費メモリが増え、表示速度は大幅に低下し、実用的な画像枚数の目安も下がります。
OSにより、XP以前は32/96/256、Windows7は32/96/256/1024、Windows10は16/32/48/96/256/768/1024が一般的に高速とされていますが、256でも結構遅くなるので目安と考えてください。
(画質にこだわりが無ければ128辺りが性能と表示のバランスが取れていてお奨めです)
なお下記のローカルのサムネイルキャッシュを使用する場合は、この設定を変更しないように運用することを推奨します。
※画像のサイズによってファイル名が変わるため、キャッシュの作り直しが必要になるからです。
現在のディレクトリにキャッシュファイルが存在していたら読み込む
以下の内容が理解できない場合はONにしないでください。
必ず試行するのでそれなりに一覧性能が劣化しますし、ファイル一覧の情報が伝わってしまう可能性がある機能です。
XP以前のOSの場合、サムネイル画像を表示すると各ディレクトリごとに「Thumbs.db」というキャッシュファイルを生成していました。
システムかつ隠し属性を持っているので、エクスプローラーでは通常は非表示になっています。
しかしディレクトリごと圧縮して、その書庫の送信し「Thumbs.db」を含めて送ってしまうといった情報漏えいが頻繁に発生していました。
(ただの画像のキャッシュファイルなので、手順に沿って画像を取り出すことができます)
そのため、Vista以降のOSではユーザーディレクトリ内で極力完結させて、一極集中で管理するようになりました。
デメリットとして、OS全体で扱える画像ファイルの上限があり、システム全体共通で数千ファイル程度で上限に達し、キャッシュをクリアしたり欠落してしまう現象が発生するようになりました。
これは、画像や動画のライブラリとして管理する際に、極めて致命的な性能問題を引き起こすことがあります。
As/Rのサムネイル画像は、OSのサムネイル画像表示エンジンをそのまま使用していますので、エクスプローラーと全く同じ問題を抱えています。
そこで「Thumbs.db」のように画像のキャッシュを各ディレクトリに生成することで、OSのキャッシュ処理をしないで画像を展開する仕組みが用意しています。
キャッシュファイルを生成するには、メインメニューの表示→表示設定の「
ローカルのサムネイルキャッシュ生成」(コマンドIDは42043)のコマンドを使用してください。
※ローカルのサムネイルキャッシュは扱う画像枚数が増えすぎると逆に速度低下の原因になります。
実用的な画像の数は500枚程度と考えてください。