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代替データストリームのサンプル

 代替ストリーム(ADS)の表示サンプルです。
 内容は実際に見ていただいて判断していただいた方が良いと思って、黒塗りが多くて申し訳ありませんが雰囲気が分かるサンプルを用意しました。
 また、ユーザーが簡単に参照できないデータを、ユーザーに断りなく、ユーザーが使用することも許されない情報が大量に付与されるということの警鐘になればと思います。

※注意
 この記事は2023年4月9日の時点のものです。
 これらの情報は非公開情報であり、OSの版やアプリや会社によって、良くも悪くも自由に利用されております。
 またこれらの情報は、アナウンスなしで内容が変化します。

EdgeでMicrosoft社のサイトからダウンロードした実行ファイル

ZoneIDではなく、SmartScreenという代替ストリームになっています。
自社だけ、特別扱いしているのが明確に分かるサンプルではないでしょうか・・・なんて書くと、こっそり修正されるかもしれませんが現時点でこうなっています。
それにしても「Anaheim」ってどういう意味でしょう・・・

Edgeで一般のサイトからダウンロードしたzipファイル

ZoneIDにダウンロードしたURLと、ダウンロードファイルのURLが記載されています。

一般アプリの代表として、Sluckからダウンロードしたxlsxファイル

ZoneIDにダウンロードしたURLと、ダウンロードファイルのURLが記載されています。
おそらくリクエストの引数は記事番号や管理番号なのではないかと思われ、セキュリティ的に問題ないかは不明です。

Microsoft社のアプリの代表として、TeamsからダウンロードしたTXTファイル

こういった代替データストリームの対策を始めたきっかけは、このMicrosoft社のTeamsが発端です。
ZoneIDにダウンロードファイルのURLが記載されていますが、Teamsによって付与されるSharePointサービスURLのリクエストの引数には、筆者の勤務先および、勤務先のメールアドレスといった個人情報が平文で埋め込まれています。(2025年11月に再確認)
もう何年もこのような仕様になっていますので、今後変わる見込みもなさそうですし、業務遂行中に個人情報の漏洩に繋がると考えたためです。

※個人情報保護法で、メールアドレスのユーザー名及びドメイン名から特定の個人を識別することができる場合は個人情報であるとされていますので、かなり危うい仕様だと考えています。
ちなみに、TXTファイルの中身は3KBですので、このファイルが使用するディスク占有サイズは4.5KBとなります。




ちなみに、セキュリティを自称する、このような使い方は氷山の一角です。
エクスプローラーはもちろん、GUIを持ったOSの標準機能で閲覧する術が存在しないため、その利用方法は無法状態と言って差し支えないと思います。
現在は各種のスキャンソフトや監視ソリューションを筒抜けのため、機密情報を代替データストリームに格納して持ち出すといった犯罪手法もあります。
また、見つけにくいが故にトロイの木馬/ウィルス/ランサムウェア等の悪意のあるソフトウェアが悪用する常套手段になっておりますので、代替データストリーム内のデータおよび付与するアプリケーションを信じないことを、個人的にはお薦めします。