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情報の取得コマンド(Info)

 コマンドラインオプションにより、3つの動作を行います。
  • ドライブ情報
  • ファイル情報
  • メモリ情報

コマンドラインオプション

コマンドラインオプション機能説明
/DriveInfo

ドライブ情報

 ドライブ情報を表示します。
 論理ドライブで使える機能を列挙しております。
 何らかのドライブ制御の機能を使用した際のトラブルシューティングで使用する事を想定しています。
 本体から呼ばれる際には、現在のドライブが選択されますが、基本的に単独起動を想定されたコマンドです。

本体とのインターフェイス
転送モード通信内容
なし なし
起動条件:なし
その他コマンドラインオプション:
 /DriveInfoに続けて[ドライブ名](「C:\」など)



表示される情報は下記の通りです。
  • ボリュームラベル
  • ファイルシステム
  • 論理空き領域
  • 論理使用可能領域
  • 物理空き領域
  • セクタサイズ
  • クラスタサイズ
  • ファイル名を記録時に、大文字と小文字を区別の有無
  • ファイル名の大文字と小文字の区別のサポートの有無
  • Unicodeのファイル名のサポートの有無
  • ACL(アクセス制御リスト)の保存と適用の有無
  • ファイルベースの圧縮のサポートの有無
  • 名前付きストリームのサポートの有無
  • 暗号化ファイルシステムのサポートの有無
  • オブジェクト識別子のサポートの有無
  • 再解析ポイントのサポートの有無
  • スパースファイルのサポートの有無
  • ディスククォータのサポートの有無
/FileInfo

ファイル情報

 アイコンイメージや、ファイルの情報をクリップボードにコピーできます。
 また代替ストリームの簡易ビューア機能を有しています。

本体とのインターフェイス
転送モード通信内容
1回目のD&D 選択ファイル
WM_COPYDATA 独自フォーマット
共有メモリ 呼び出し元がアイドル状態を待って共有メモリを開放しますので、メッセージループを持たないコマンドは利用できません。
また、起動条件などは環境変数で渡されます。
起動条件:実体を持つディレクトリ、ファイルかディレクトリの選択あり
その他コマンドラインオプション:なし


【ファイル情報(Info)】

 Info.exeと同じフォルダーに「FileInfo.tmp」という名称のテキストファイルを用意すると、任意の書式にレイアウトする事ができます。
 置換マクロの内容は、下記の通りです。
一般情報
$Typeアプリケーションタイプ(Windowsアプリケーション等)
$TimeCreate作成日時
$TimeWrite更新日時
$TimeAccessアクセス日時
$SizeByteファイルサイズ(バイト表記)
$SizeUnitファイルサイズ(単位付き表記)
$Attファイル属性
$FullPathフルパスファイル名
$AlternateDataStream代替ストリームが存在する場合は個数を表示
バージョン情報属性(実行ファイルが保持する情報です)
$CompanyName会社名
$LegalCopyright著作権
$LegalTrademarks商標
$ProductName製品名
$InternalName内部名称
$FileDescription解説
$FileVersionファイルバージョン
$ProductVersion製品バージョン
$OriginalFilenameオリジナル名
$Commentsコメント
$PrivateBuildプライベートビルドナンバー
$SpecialBuildスペシャルビルドナンバー
バージョン情報制御マクロ
$IsExistFileVersions バージョン情報が存在する場合はNULLに置換します。 バージョン情報が存在しない場合は以降の情報を削除し、「バージョン情報は存在しません」に置き換えます



COPY
 ファイル情報に表示されているテキストをクリップボードにコピーします。

【アイコン情報(Icon)】



サイズコンボボックス
 アイコンサイズを指定するコンボボックスで、アイコンイメージのサイズを変更できます。
 ファイルにアイコンが存在しない場合は無効になります。
COPY
 画像としてクリップボードにコピーします。

【代替ストリーム(ADS)】

 代替ストリームが1件でも存在した場合、左側のリスト部に代替ストリーム名が一覧表示され、名称をリストで選択するとその基本情報と内容が閲覧できます。
 下部のボタンで16進数表記(HEX)、ASCIIテキストとして表示(ASCII)、可能ならASCIIで展開し、ASCII文字で表現できない場合は16進数表記(Mix)の表示モードがあります。
※代替ストリームは、ウィルスやトロイの木馬の隠し場所として悪用される事例が非常に多いです。
※代替ストリームは、本稿執筆時点では一般アプリでの悪用事例も少なくありません。
※ASCII文字とみなすのは、0x20~0x7eと改行コードです。
※簡易的なビューアですので、先頭4096バイトまでしか読み取りません。
※代替ストリームはブラウザでダウンロードしたファイルの情報や、ごく一部のウィルススキャンソフトによる情報の書き込みなどで使用されます。
※ADSはNTFSの機能を使用するものであり、他のファイルシステムでは使用できない場合があります。
※スクリーンショットはMicorosoft Edgeを用いてインターネット上からファイルをダウンロードしたものとなります。
 ブラウザやSNSアプリなどでは、ファイルの入手先や個人を特定するためにこのような情報が許可なく埋め込まれます。


Name代替ストリームの名称です。
Type代替ストリームのストリームIDです。以下の種別があります。
代替データストリーム
標準データ
拡張属性データ
ハードリンク情報
オブジェクト識別子
プロパティデータ
リパースポイント
セキュリティ記述子データ
スパースファイル
トランザクション情報
DataSizeデータ部のバイト単位のサイズです。
ビューア部分は先頭4KBしか読んでおりませんので、それ以上のサイズのデータか否かを判断する材料にしてください。

Delete
 選択している代替ストリームを1つずつ削除します。
 代替ストリームは、ファイルフォーマットが異なる環境や、異なるPCにコピーすると消えることが多々あるデータですので、基本的に削除しても問題は起きません。
 しかし、非公開で代替ストリームを大々的に使用しているセキュリティソフトなども存在するのでご注意ください。


代替ストリームのサンプルの表示例は「代替ストリームのサンプル」を参照ください。
/MemInfo

メモリ情報

 現在のPCのメモリ状況を表示します。
 OSの返してくる値をそのまま表示しており、1秒おきに更新しています。
 このアプリケーションは、一切のデータ連動が無く、単独で使用することも可能です。

本体とのインターフェイス
転送モード通信内容
なし なし
起動条件:なし
その他コマンドラインオプション:なし



 表示される情報は、下記の通りです。

使用メモリ割合

空き物理メモリ÷搭載物理メモリ×100(%)で求めた空き領域の百分率です。

物理メモリ

搭載されている物理メモリ量(OSが認識しているサイズ)を表示します。
32ビットOSの場合は3GB少々が上限になります。
またチップセットによってはVRAMとして使用されていて搭載メモリ量より低く表示されることがあります。

使用物理メモリ

使用している物理メモリ量になります。

ページファイル

メインメモリからページングできるファイルのサイズです。
コミットチャージの制限値でもあります。

使用ページファイル

実際に使用しているページファイルのサイズです。

仮想メモリ

OSから利用できる仮想メモリのサイズです。

使用仮想メモリ

実際に使用している仮想メモリのサイズです。