Top 上へ 目次
Ver.19系の話(確定版)
かなり迷走していましたがVer.19についてです。
ランタイム不整合で、多くの方が悩まれた件への対処も含みます。
まぁ、一部は繰り返しになりますが、確定した内容ということでお付き合いいただければと思います。
機能はほぼ変わらないマイナーアップデートです
追加機能がゼロという、おそらく初めての試みです。
まぁ、今後を踏まえた大きなアーキテクチャの変更なのでご了承ください。
ランタイム不要になります
インストールする際にランタイムが不要になりますので、インストールの際の管理者権限も不要になります。
さらにランタイムのバージョン管理といった手間もなくなります。
将来的に、解凍しただけで実行可能という所まで持っていく想定でして、Ver.19.0.0.0の時点でも詳しい人なら解凍+上書きコピーでアップデートが可能です。
まぁ、As/Rで上書きコピーしようとして「プロセス使用中です」というエラーになる人が続出する未来も見えますが・・・。
あと、もうすぐWindows 11以降に限定されるので、7z形式で配布というのも考慮した方向性と言えます。
もちろんデメリットは、ものすごいサイズの肥大化です。
配布書庫を解凍した状態で、28MB→201MBに膨れ上がってます。
18系でコツコツ削っていたのですが、残念ながらランタイムの肥大化ペースに負けている惨状なのが遺憾であります。
引き続きコツコツ削る所存ではありますが、ホームページが置いてあるサーバーの転送量の上限値が上がったのに加えて、ユーザーさんの数も減ってるのでサイズの縛りが減ってきた感があります。
あと静的ビルドの欠点として消費メモリが激増します。
exeが1個あたり、2〜4MB(exeごとに固定値)増える感じでして、劣化が最悪なコマンドだと8倍増という表現もできます。
ただ、もともとの使用量が数MB程度、今どきのアプリの消費メモリと比較すると誤差の範囲かもしれません。
一番大きい本体exeですら消費メモリ量が10MB(タブと表示ファイル数依存)に届かないくらいです。
ちょうど今エクスプローラーを開いたら、エクスプローラーの消費メモリが210MBですか・・・タスクマネージャーから見えないバックグラウンド消費も大量にあるのに、ほんと無駄遣い贅沢な使い方してますねぇ・・・
コロコロ変わるUIに操作性の悪化と再実装、操作のシナリオの変更、無駄にしかみえないUX、膨大な消費メモリ、おせっかいすぎて邪魔なお薦めと推奨などなど、こういったものが気になること自体が時代遅れなんでしょう。
「ファイル管理に見栄えなぞ飾りです、偉い人にはそれがわからんのですよ」というのは、物事の本質が分かってない開発技術者の弁という冨野氏の解釈というのを思い出しました。
32ビット版と64ビット版は別配布になります
単純な話ですが、別配布にすることで配布サイズが半減します。
また32ビットOSはWindows 10が最後であり、Windows 10自体も2025年10月14日・・・予想通り2026年10月13日まで条件付きで伸びちゃいましたが、遠からず廃止予定なのは変わりません。
ということで、うちのサポートもバッサリ終了できるように、分離しておくという流れになります。
一応、2026年10月13日までは32ビット版も継続配布する予定ですが、Micorosoft社に振り回されることなので確約はできません。悪しからず。
| サイズ |
Ver.18の書庫 | 5MB |
Ver.19の64ビット版書庫 | 13.1MB(予定) |
Ver.19の32ビット版書庫 | 10.3MB(予定) |
バージョン情報のところから最新版のダウンロードができなくなります
Ver.19系からバージョン情報画面から最新版のダウンロードはできなくなります。
32ビット版/64ビット版にパッケージが分割されることが主原因です。
背景としては、元々ウィルススキャンソフトの誤検出対策の一環だったのですが、Defenderに対策されちゃいましたので役目を終えた感が満載です(苦笑)
あと、ダウンロードページにでかでかと「アプリが起動しない/不安定な場合」とランタイムの更新を促す掲示してたのですが、ろくに読んでもらえてなかったという残念な話もあります。
ひと手間かかるようになってしまいますが、誤検出の掲示、挙動変更の告知など、連絡などが伝わらないよりマシかなという判断です。
今後の話1、64ビット版に含まれる32ビットアプリケーションの扱い
統合アーカイバプロジェクトDLLを使用する、圧縮・解凍系のコマンドと、圧縮ファイルビュアーは継続して同梱します。
統合アーカイバプロジェクトのサイトがなくなるか、時代に拒否(主にMicorosoft社とGoogle社の動向)されるようになるまで同梱予定です。
ただ性能的な面で、だいぶ辛い状況になっているのでWindowsの標準コマンドであるtar.exeや、インストールされている7z.exeを探して使うという仕組みにシフトしていく方向で考えてます。
「解凍」はプロトタイプのコマンドが載ってるので使ってる人もいるかもしれませんが、単純に書庫解凍にかかる時間の差がものすごいことになってるんですよね。
ディスクI/Oもだいぶ並列化してきたご時世ですので、もはや統合アーカイバDLLでは太刀打ちできないものとなっているのが切ないところです。
こちらの完全対処は、もう少し時間がかかると思います。
今後の話2、ストアアプリ化
もう少し落ち着いてから、じっくり考える方向です。
MSI形式のインストーラーを変換する案と、MSIX形式で完全にストアアプリ化する案がありますが、おそらくどちらでも行けそうです。
もっとも、どちらを選んでも1年かかると思いますので、Ver.19時代に実現できるといいなぁ、くらいで考えてます。