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ネットワーク

 ネットワーク上のフォルダーにアクセスする直前に、対象のネットワークパスが有効であるか確認のために小さなパケットを発行し、エコーバック応答を待つ設定が行えます。

 無論、接続が保障されている環境の場合は、これらの機能を使わないほうが速くなります。
 しかしながら、何らかのネットワーク接続トラブルや、アドレスの打ち間違い、起動時のタブの復元、ネットワークショートカットの実行など、トラブルが発生した場合の復帰速度を桁違いに向上させることができますので、利用することをお奨めします。
 転ばぬ先の杖という意味合いの機能です。

 判定の対象になる動作は、以下の3種類です。
 なお、複数のネットワークアダプタが存在する環境へは、OSで設定された優先順位で各ネットワークアダプタに対して順番に試行しますが、成功した段階で成功と見なして処理を中断します。

 また「ログバー」が表示されていると、PINGのアクセス時間、エラーが発生した時のステータスコードなどが分かるようになっています。
 Windows10以降は、ipv6の方を優先する設定になっていることが多いですが、ログバーを見ないとどちらで接続しているかは分かりにくいと思います。
 以下、開発者用のドキュメントからの抜粋ですので、参考までにどうぞ。(自動翻訳されているものなので、日本語表現としては若干おかしいところがあります)

ipv4の場合のステータスコード
ipv6の場合のステータスコード


ネットワークにアクセスする前に、ネットワーク先が有効であるか確認する

 本機能の有効/無効を切り替えます。
 PINGを返さないネットワーク先へアクセスする必要がある場合は、必ずこの機能を無効にしてください。

タイムアウト値

 パケットを送信してた結果、どれくらい応答を待つかという設定です。
 近接ネットワークであれば10ミリ秒程度でも平気ですが、大規模ネットワークであれば1000ミリ秒近くにした方が良い場合があります。
 またWANのように応答の遅いネットワークの場合は、PINGの実測値よりも長めに設定することをお奨めします。
 回線品質が悪く、速度が安定しない環境の場合も、タイムアウト値を長めにすることをお奨めします。

※補足
 Windowsの設定値は30,000ミリ秒ぐらいになっているようです。
 さすがにそこまで長時間待つ必要は無いと思いますが参考までに記載しておきます。

リトライ回数

 パケット送信を何度試行するかを設定します。
 大量のネットワークフォルダーを同時に開くような動作(下位階層を開く系のコマンド)の場合、並列動作を行いますがネットワークカードは通常1枚であるため、接続を取り合いキャンセルされてしまうことがあります。
 また、Windows本体がネットワークへアクセスしている場合もあるでしょう。
 そのため、かなり頻繁にスキップされることがありますので、何度か試行する設定にしておくべきです。
 タイムアウト値と同様ですが、回線品質が悪い環境の場合も、リトライ回数を多めにすることをお奨めします。

※ネットワーク先のアクセス方法の速度差について
 ネットワークパスの指定方法は、一般的にIPアドレス指定(例:\\10.16.5.1\)と、サーバー名指定(例:\\testPC\)の2種類が存在します。
 サーバー名指定の場合は、サーバー名からIPアドレスに変換する過程で、名前解決のためのドメインなりワークグループなりのネットワーク上のサーバーへアクセスが発生します。
 つまりIPアドレス指定の方が、ネットワークパスへのアクセス速度は圧倒的に速くなる傾向があります。
 ネットワークアクセスが遅いと感じる場合や、トラブルシューティングの際に参考にしてみてください。



関連項目
ログバーの操作
ログバー(設定)