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過去のしがらみという問題点
1番目に持って来ても遜色ないレベルの内容です。
視覚障碍者向けの対応を辞めた理由の一つですが、ファイラーというジャンルの需要が大きく後退し、OS標準でナレーターなどが実装され、さらには専用の物が出現したため、「視覚障碍者でも使える」という程度のファイラーは役目が終わったと感じてました。
これが最終的に長年思いとどまっていた、「全部ぶち壊す」に踏み切ったきっかけです。
勘違いして欲しくないのは、視覚障碍者や色覚障碍者だけを切り捨てたのではなく、メールや掲示板でのサポートを打ち切ったように「ユーザーさん達」という集団を丸ごと切り捨てています。
さらには、その「ユーザーさん達」には「作者」も含んでいます。
(正直な話、ツリービューの撤廃って、私もかなり辛いです(^^;)
今までの使い方をすっぱり諦め、どうすれば便利になる?使いやすくなる?という、操作のシナリオから再構築するところから手を付けていくという訳です。
さて具体的に何が変わるかと言うと、ツリーは前回触れたので省略。
次に、大量データを扱う方式(仮想リストコントロール)の採用です。(古典的手法ですが・・・)
既存の方式はスクリーンリーダーでの読み上げ相性が良く、カーソル移動やコマンドアクションのレスポンスが速い反面、アイテム数が3000個を超えた辺りから急激に速度が落ちていきます。
まめFile5 SEを使ってる人は、内蔵検索で10万件くらい表示させてみると、本体との速度差に愕然とすると思います。(条件にも拠りますが、10万程度なら7〜10倍速程度)
もちろん、本体は検索結果よりも取得情報が多いため、これほど極端な改善は見込めませんが、それでも数倍の高速化は期待できます。
要するに、せいぜい3000ファイル以下の「きちんとファイル管理されている」環境が対象というのは、個人レベルならばアリでしたけど、色々収集してとにかく放り込んだ雑多なフォルダとか、他の人が作った共有フォルダとか、そもそもファイル管理ができない人が増えたなどなど、使用シーンが変化していってる現状を踏まえた改善が必要であると言うことです。
次に当面の方針ですが、機能に対する「議論」や「改善案」はありですが、当面は「要望」を取り入れる気がありません。
膨大な数の要望を取り入れた結果として肥大化し、メンテナンスに手間が掛かるようになりーの、仕様が分かり辛くなって載ってる機能しか要望が上がってこなくなりーの、様々な弊害は周知のごとくです。
消化したユニーク要望数が5,000個(4年前)を超えたのはわりと誇って良い気がしますが、設定項目数が最大で1万数千(正確な数字は不明)とか個人で把握できるレベルを大きく超えています。
俺様主観で不要と感じる機能、性能を落とす設定などを見直し、不要機能と設定数を大きく減らしたところから再スタートしたいと考えています。
素性 or 気性の知れた「顔の見えるユーザーさん」は極力救済したいと思いますが、せいぜいそれくらいですかね。
建前であった「自分のために作る」が、建前で無くなったという感じなので、本来のフリーソフト作者の姿勢としては正しい方向になったような気もしますが・・・
ともかく大幅な性能アップを我慢していた「タガ」を外したと言っても差し支えありません。
まずは自身の目指す所まで行って、それから先のことを考えようと思っています。
※障碍者支援という名目の裏方で暗躍している方は変わらず続けてます。
アレやらコレやらの関係者の方は心配しないでください。
※色弱のP強/弱型、D強/弱型、T型、A型の設定ファイルを個別提供、簡易設定によるハイライト設定の生成とか色々やってたんですが、設定の提供も、使用感のフィードバックがなくて諦めたというオチです。
協力してもらえなかったと言うことは、さほど需要もなかったんでしょう・・・と言うことですね。