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Ver.5以降の話



 そろそろ、Ver.5.0は正式版としてリリースします。
 というわけで、そろそろここは締めるわけで、その先をさらっと語っておきます。


 XPの影ってのは、いっぱい残ってるわけで、さすがに一度に全部除去しきれていません。
 まずVer.5の最初は、「ファイル走査」系のシェルインターフェイス関連、基本動作系に絞って実装されています。
 具体的には、本体の動作性能や、体感速度に直接的な影響がある部分という言い方をしても良いでしょう。

 で、残ってる「ファイル操作」の方ですが、古くから(Windows95時代)使われていた、ファイルのコピー、移動、削除、リネームを行ってるAPIも、今では非推奨に指定されいます。
 具体的には、SHFileOperation()という、対象ファイルのリストを渡してAPIを呼び出すだけで進捗ダイアログとか、キャンセル処理とか諸々の処理を自動的にやってくれる神様のようなAPIです。

 ただこのAPIって、もう7年半も前に非推奨になってるだけあって、最近のOSだとかなりボロが出てきてます。
 OSによっては更新通知を送ってこないだの、ネットワーク越しのファイル処理でも無駄にキャッシングしてオーバーヘッドがデカイだの、OSの不具合だろーが、ふざけんなレベルの奇妙かつ微妙すぎる挙動が結構あります。
 このAPIが実装された当時ってのは20年近くも前の話なわけで、当時と比べて扱うファイルサイズは桁違いですし、環境もネットワーク中心になってきていたりと、目的も使い方も想定外なんだと思います。
 そーいや、HDDの2GBの壁ってのがありましたね・・・今ならメモリで保持してるレベルですな。


 んでまぁAPIを入れ替えると、どういうメリットがあるかというと実に地味な改善になります。
 大きな所だと、アンドゥの管理がOS単位になるので「バックグラウンドコピー」の類を使ったとしても、アンドゥできるようになります。
 また、巨大ファイルやネットワーク越しのファイル処理とか、無駄なキャッシングをしなくなるのでかなり速くなってるそうです。
 後はそうですね、複数のリネームも1発でできるんで、まとめリネーム+まとめアンドゥというのも超簡単に実現できます。
 ですから一括リネームコマンドとか、わりと面白い事になってます。

 まぁグダグダ語ってますが、直球投げるとIFileOperationに置換えていくだけです。
 新しいAPIに変わっても、大きく変わるモノではありませんし、言われなきゃ分からないレベルです。
 「あれ?ちょっと速くなってるかも?」「あれ?以前は○○という制限があった気がする」というレベルの改善ですので、自己満足と言って良いレベルかもしれませんね。