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リストの貼り付け

 ファイル一覧の表示されているリストへ、クリップボード経由でファイルをコピー/貼り付け/切り取りなどが行えます。
 この貼り付ける際に、クリップボードの中身が「ファイル」ではなく「テキスト」や「画像」であった場合に、そのクリップボードの内容をファイルとして作成します。
 本アプリ内では、「スマートペースト」と呼称している機能ですが、一般的な名称ではないためタイトルが「貼り付け」となっています。
 同名ファイルが存在している場合、連番が付与されて続けて貼り付けることができます。

 例えば、ブラウザで参照しているページをコピーして、貼り付け、コピーして、貼り付け・・・のように続けて資料のファイル化するような作業を想定している機能です。
 他にも、マニュアルを作成するのにスクリーンショットを撮影、貼り付け、スクリーンショットを撮影、貼り付け・・・のように画像をどんどん作成していく用途とかでも便利です。

※クリップボードのフォーマット種別で判定していますので、誤判定するようなデータを扱う場合はこの設定を無効にしてください。


クリップボードの中身がテキストで張り付けられたときは、ファイルを作成する

 テキストを貼り付けた時の動作を指定します。
 どのようなファイル名で作成するかは、「新しいファイル名」で指定してください。
※新しいファイル名には、後述の置換マクロと制御マクロが使用できます。

クリップボードの中身が画像で張り付けられたときは、ファイルを作成する

 画像を貼り付けた時の動作を指定します。
 どのようなファイル名で作成するかは、「新しいファイル名」で指定してください。
※新しいファイル名には、後述の置換マクロと制御マクロが使用できます。


新しいファイル名に埋め込める置換マクロ

置換マクロ説明
?Name?ファイル名の名前(デフォルトファイル名)
?Ext?ファイルの拡張子(デフォルトファイル名)
?FileName?ファイル名(デフォルトファイル名)
?ParentDir?親フォルダー名
例えば親フォルダーが都道府県ごと作成されている場合「東京都(2).txt」のような名称が作成できます
?Date?現在の年-月-日
?Time?現在の時-分-秒
?Year?現在の年
?Month?現在の月
?Day?現在の日
?Hour?現在の時
?Minute?現在の分
?Second?現在の秒
?Week?現在曜日(短い表記)
?WEEK?現在曜日(長い表記)
?ShellTime?現在のコントロールパネルで設定される表記の現在日時
コントロールパネルの設定で日付は「/」や「:」が使用されていることが多いですが、ファイル名として使えない文字ですので当然エラーになります。利用の際はご留意ください。

新しいファイル名に埋め込める制御マクロ

制御マクロ説明
?FixedNumber?テキスト中のどこに記述していても良い
この記述があると必ず1から始まる連番を付与する
※未指定の場合、連番無し、(2)、(3)・・・のように番号が振られます


カスタムペースト機能

 貼り付けする際の問い合わせがうっとおしい、進捗ダイアログでフォーカスが外れるのが煩わしい等の、ちょっとした挙動を変更することを想定しています。
 「問い合わせなんかしなくていいからバンバン作業させろや!」という感じで使用する機能です。
 この機能が有効になるのは以下の条件が組み合わされた時です。

・設定で「カスタムペースト機能を有効にする」をONにしていること
・実体のあるアイテムをコピー/切り取りしていること
・貼り付け先が実体を持つフォルダーであること

 コピー/切り取りしたアイテムを、貼り付けする際の動作をカスタマイズすることができるモードです。
 通常は、OSに対して「貼り付けしてください」と依頼するだけなのに対して、カスタムペーストは高レベルのファイル操作のAPIを呼び出しております。
 (高レベルAPIでは「ここにクリップボードの内容をコピーしてください、移動してください」という程度なので細かいことはできません)
 互換性を気にされる場合は、この機能を使用しないでください。

設定項目

 肯定と否定が混ざっている設定画面なので分かりにくいと思います。
 API仕様に準じた構成になっているのでご了承ください。
設定説明
カスタムペースト機能を有効にする 以下のカスタムペースト関連の設定を有効化します。
OSと連携するアンドゥ機能を使用する 貼り付けを行った際に「元に戻す」で作業を戻すことができます。
ただしAs/Rで使用するアンドゥは全てOSと連携するものなので、あまり信用しないでください。
※OSの仕様は、何回まで、どれくらいの量を、といったアンドゥの限界情報は公開されていません。
問い合わせがあれば、全てYesと答える よくある上書きなどの問い合わせに対して全て「はい」で答えますので、問い合わせメッセージが減ります。
新しいディレクトリの作成を確認しない ファイル操作を行う際に、ディレクトリを作成・結合する際の確認メッセージの表示を抑止します。
通常の構成のファイル操作では、あまり表示されることはありません。
セキュリティ識別子を複製しない 通常は複製せず、対象のディレクトリの属性を継承する動作なのでONが推奨です。
セキュリティ識別子はアクセス制御リスト (ACL)、所有者、セキュリティ識別子 (SID)などが含まれます。
ACL:ユーザーやグループに対する読み取り、書き込み、実行などの権限
所有者: ファイルやフォルダーを作成したユーザーまたはグループ
セキュリティ識別子 (SID): ユーザーやグループを一意に識別するための識別子です。
接続されているファイルをグループ扱いしない グループ操作は画面に表示されない項目が影響するので、ONにしておくことを推奨します。
OFFにすると、ファイルのコピーや移動の際に接続されている項目 (connected items)は、グループとして扱われるようになります。
シンボリックリンクやジャンクションで接続されている場合、それらの接続先も一緒に移動されます。
エラーメッセージを表示しない エラーレベルのメッセージを表示しなくなります。
ONは非推奨です。
進捗ダイアログを表示しない 貼り付けはバックグラウンドで処理するため、進捗ダイアログを表示させるとフォーカスが外れることがあります。
非表示にすることでフォーカスが外れなくなりますが、大きなファイルを操作しているときなど進捗状況が分かりにくくなります。
※ログバーでメッセージを追跡する、ステータスバーの「スレッドインジケーター」といった手段で稼働状況の判断が可能ですが、確認できる情報が少なくなります。
ごみ箱に格納されず、完全削除される場合に警告表示する ファイルがごみ箱に格納されるのではなく、完全に破棄される、またはアンドゥできなくなる場合にいる場合に警告メッセージを表示します。
ON推奨です。
ユーザーインターフェイスを全てOFFにするのは、以下の組み合わせになります。
 問い合わせがあれば、全てYesと答える→ON
 新しいディレクトリの作成を確認しない→ON
 エラーメッセージを表示しない→ON
 進捗ダイアログを表示しない→ON
 ごみ箱に格納されず、完全削除される場合に警告表示する→OFF


※貼り付けようとするアイテムの1件目と、貼り付けようとする対象のパスが一致する場合、自動的に「ターゲットが既に存在する場合は自動リネームする」というフラグを付与します。
具体的には、ファイルを「コピー」→そのディレクトリのまま「貼り付け」→複製を作成するという動作になります。



関連項目
ありません