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巨大ファイル連続作成(MakeBigFile)

 テスト用に巨大なファイルをたくさん生成するコマンドです。
 システム開発などで役に立つ場合が・・・ごく、まれにあるかもしれません。多分。
 実体のある巨大ファイルは、ファイルの転送シミュレーションや、トラフィック検証などに使用できます。
 また、スパースファイルはファイルのサイズ上限に関する検証などに使用できます。

 これらのファイルは、ファイルの開始と終端だけ生成するので、普通にファイルを生成するよりも大幅に高速で生成できることが本コマンドの特徴です。
 具体的には16TB(テラバイト)のサイズのスパースファイルを10,000個であっても、ものの数秒で生成可能です。
 無論、実体ありファイルの場合は物理的にHDDの容量に制限されますので巨大なものは作れませんが、GB(ギガバイト)~TB(テラバイト)単位のファイルも大量生産が可能です。
 本体でPT(ペタバイト)とか、EB(エクサバイト)などの表記に対応していますが、それらの検証はこのコマンドを使用して作成されています。

本体とのインターフェイス
転送モード通信内容
なし なし
起動条件:なし
コマンドラインオプション:なし


出力フォルダー

 生成ファイルの出力先フォルダーを指定します。
 めったに使う機能ではないので、本体との連携機能は作ってません。

作成ファイル名

 巨大ファイル名のファイル名を指定します。
 以下の作成ファイル数を有効にするには、「%d」をファイル名に含めることで連番にすることができます。

作成ファイルサイズ

 ファイルサイズを指定します。
 1ファイルのサイズ上限は、ディスクのフォーマットと、ディスクの容量に依存します。

作成ファイル数

 連番のファイル名を作って、ファイルを複数生成します。
 ただし、ファイル名に「%d」を含めていない場合、2個目からファイル名の重複エラーになります。

実体あり

 ファイルの開始位置と、終端のみをディスクに書き込みますので、ファイルの中身はディスクにある磁気データがそのまま含まれます。
 ファイルの容量と、物理サイズが一致しますので、本稿執筆時点でNTFSの上限(16TB - 64KB)のファイルを作成するには複数の物理HDDを連結する必要があります。

スパースファイル

 通称、「疎なファイル」で論理的なファイルの容量と物理的なサイズが異なるファイルです。
 実際にファイルに書き込みが行われると、その分だけファイルサイズが増大するという特徴があり、スワップメモリ等で使用されています。
 磁気情報が、あちこち中抜けになっている感じをイメージすると良いでしょう。
 なお、本稿執筆時点で1つのディレクトリにEBに達するほどのファイルを作成すると、エクスプローラーも含めて、OSの起動時からシステム全体が挙動不審になる場合がありますので、非常識な負荷のかけすぎには十分ご注意ください。
 (As/Rはわりと普通に動作しますが、OSのカーネルが飛ぶと当然巻き込まれますし、セーフモードもコマンドラインモードでも不安定なので復旧は困難です)

注意

 OSの返してくるエラーメッセージをそのまま表示させている場合があります。
 明らかに日本語としておかしいものが表示されることがありますので、十分ご了承ください。