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ファイルの一括作成(FileNewEx)

 一括で新規ファイルを複数作成するコマンドです。
 OSの持っているテンプレートを用いながらも、まとめて複数を一度に作成することが可能です。
 2個目以降のファイルは、自動でナンバリングしますので、一括名前変更コマンドなどと組み合わせて使用すると良いでしょう。
 また、新規でファイルを作成する際に、任意の名称、行政文書における名称付与の標準例に沿った命名を補助する機能があります。

 OSの自動命名では「新しいテキスト ドキュメント.txt」といった、同じ名称のファイル名を付けがちです。
 新規でファイルを作成する際には面倒だと思いますが、(作者のように)後で困らないために、あらかじめファイル名しっかり決めて運用されることを推奨します。

※本コマンドは、多く見積もって2,000個程度の新規作成を想定しています。
 連続してコマンド実行を行えば2,000個以上のファイルも作れますが、ファイル名の自動ナンバリング数の決定の負荷が大きくなるので、あまり適したものではありません。
※テンプレートの使い方が不明なファイルは、生成ファイルタイプの一覧に並ばない場合があります。
 そういったテンプレートは紹介していただければ、対処可能な場合もありますのでよろしくお願いします。
※カスタムテンプレート機能は、あらかじめ既定のディレクトリにファイルを置いておくことで、そのファイルをひな型として、新しくファイルを作成していく機能です。
※カスタマイズ用のテンプレートや、選択肢は、既定のディレクトリが空だったり、ファイルが存在しない場合に、「適当なサンプル」を自動的に生成します。
 作者の感性は非常に怪しいので、くれぐれもカスタマイズしてご利用いただければと思います。
 もちろん、より良い使い方があればフィードバックしていただければと思います。

本体とのインターフェイス
転送モード通信内容
1回目のD&D 現在のフォルダー
WM_COPYDATA 独自フォーマット
共有メモリ 呼び出し元がアイドル状態を待って共有メモリを開放しますので、メッセージループを持たないコマンドは利用できません。
また、起動条件などは環境変数で渡されます。
起動条件:実体を持つディレクトリ
コマンドラインオプション:新規ファイルを作成するディレクトリ

ドキュメントの種類

 レジストリに登録されている新規作成可能な文書タイプが選択できます。
 一部、コマンド実行タイプは列挙されません。
 (ショートカットをまとめて作る意味がありませんし、連絡先など最近のWindowsでは別管理になったため削除されています)
 ここで選択を切り替えると、規定のディレクトリを走査して選択したものと同じ拡張子のファイルをカスタムテンプレートとして選択候補にセットします。

新規生成する数

 まとめて新規作成する際の個数を指定します。
 連番の付与はOSに準拠し、2個目から(2)(3)(4)・・・と付与されていきます。
 「拡張名前の変更」や「一括で名前の変更」コマンドなどで、順次リネームして利用することを推奨します。
※OSと同じような動作をする「埋め込み型の名前の変更」コマンドは遅いし、操作性悪いし、誤操作するし、なので利用を推奨していません。

新しいファイルの命名方法

命名規則の選択

新たに作成するファイル名の命名方法を指定します。
命名規則概要
OSが自動生成する名称を使う OSが持っているレジストリ情報を元に命名します。
任意の名称(日付を付与) テキストボックスに入力された名称でファイルを命名します。
日付部分は空でも構いませんが、「後日のためになるべく命名に使用しましょう」という趣旨で付与しています。
行政文書における名称付与の標準例に沿った命名 国会でも騒ぎになったことで覚えてらっしゃる方もいると思ますが、国からファイル名の名前の付け方に関する指針が示されています。
これに則った名称のファイルを作成するように、入力補助の機能を設けています。
内閣府 2018年度 1月30日開催 公文書管理委員会(第72回)配布資料一覧
個々の項目については、下記の表やリンク先の文書を参照ください。
※外国語圏の対応に関しては、全く別のアプリになってしまうと思いますのでご了承ください。

行政文書における名称付与の標準例に沿った命名の詳細

通常は「性質+内容」の順番で命名するとされています。
慣習的に逆の場合も多々ありますので「性質+内容」の順番に、ラジオボタンで指定することもできるようにしています。
※生成するファイル名のサンプル欄を参照ください。
※資料を読んで私なりの解釈でアプリ化したものです。
 おいおい、考え方おかしいだろ!という部分がありましたらご指摘ください。
大分類構成要素概要
性質 日付の書式 文書の発生した日を記します。
プルダウンで選択することもできますが、手入力で自由書式を設定可能です。
曜日や暦/元号などはログインユーザーのロケール設定を参照して書式化します。
例えば、和暦を使う場合はOSの地域の設定で和暦を使う設定(通常は西暦が設定されています)になっている必要があります。
追加情報
状態の作成者/対象 文書に関するキーマン、進捗状態を変化させられるキーパーソンなどを記します。手入力で自由書式を設定可能です。
特定の企業名、個人名などの固有名詞が使われることが多々ある項目になります。
状態の進捗 文書の取り扱いがどのような状態なのかを記します。手入力で自由書式を設定可能です。
例えば、文書の「承認が済んだ」とか、「査閲中」だとか、そういった文書に対する進捗状況などです。
最終的には、「完了」(了)、「100%」、「承認済」といったもので文書のワークフローが完了するといった意味になります。
内容 文書発生のタイミング ファイル名に記される内容の文書が「いつ」「どのタイミングで」作成されるのか、作成されたのか、を記します。手入力で自由書式を設定可能です。
例えば、「第〇回」とか「臨時」とか「春季」とかです。
文書の内容 ファイル名に記される文書の内容、種類、文書名などを記します。手入力で自由書式を設定可能です。
例えば、「配布資料」「稟議書」「住所録」などです。

テンプレート

 新しくファイルを作成する際に、「住所録ひな形.docx」や「議事録雛型.xlxs」といった、業務に応じた「ひな型」を使用することが極めて多いかと思います。
 もちろん、汎用的であるべき「OSの標準機能」にはそんな配慮があるはずもありませんので、作業用のフォルダーにひな型を保存して、使用されているかと思います。
 それらを流用できるように、既定のディレクトリに放り込んでおけば任意のファイルをひな型にすることができるようになります。
※既定のディレクトリに関しては、下記のカスタマイズ欄を参照ください

OSの持つテンプレートを使用する

 アプリによってOSに登録したひな型を持っている場合がありますが、チェックを付けている場合はこちらを優先使用します。
 例えばMicrosoft社のEXCELなどは、ひな型を持っており新しいブックを作成する際にテンプレートファイルを元にxlsxファイルを生成する仕組みを持っています。
※プログラマブルな文書ファイルにテンプレートを用いる手法は、マクロウィルスに狙われやすい仕組みであるという意識があった方が良いです。

カスタムテンプレートの選択

 画面の上の方のドキュメントの種類で選択した拡張子と一致するものを、既定のディレクトリを走査して選択肢にセットします。
 新しいファイルは、ここで指定されたファイルをリネームして作成されます。
※カスタムテンプレートの選択コンボボックスが空欄の場合、OSの持つテンプレートの使用を試みます。
※ファイルが1つも存在しない場合に「日記サンプル.txt」「日報サンプル.txt」の2種類のファイルを自動生成しますので、動きを確かめてみてください。

カスタマイズについて

 本機能を十分に使いこなすには、カスタマイズが極めて重要になります。
 なんせ、初期状態は作者が適当(いい加減という意味)に「こんなんかなぁ」と考えたものに過ぎないからです。
 「こういう風なテンプレートやひな型の内容が良いと思います!」というのがありましたら、標準機能に取り込みを検討しますのでご連絡いただければ検討します。

コンボボックスの選択肢

 「ファイル名を構成する定義ファイルの格納ディレクトリを開く」ボタンを押すことで、表示させることができます。
パスとしては
 「[FileNewEx.exeのあるディレクトリ]\[ロケール文字列](日本語環境だと「.ja-JP」)\FileNewEx\PartsOfName」
 に格納されています。
※ファイルが存在しない場合のみ、自動生成しますのでアップデート時に上書きされることはありません。
※選択肢のファイルはUNICODE(UTF16)である必要があります。BOMの有無は問いません。
 「//」で始まる行はコメントと見なされます。
ファイル名用途
DateFormat.txt 日付の書式の選択肢
Document_Content.txt 文書の内容の選択肢
Document_Created.txt 文書発生のタイミングの選択肢
Status_Person.txt 状態の作成者/対象の選択肢
Status_Progress.txt 状態の進捗の選択肢

カスタムテンプレートの格納ディレクトリ

 「カスタムテンプレートの管理ディレクトリを開く」ボタンを押すことで、表示させることができます。
 パスとしては
 「[FileNewEx.exeのあるディレクトリ]\[ロケール文字列](日本語環境だと「.ja-JP」)\FileNewEx\template」
 に格納されています。
 ここに、普段使用しているひな型を放り込んでおけば、「ドキュメントの種類」を選択した時と同じ拡張子のファイルが選択肢に表示されます。

※ファイルが1つも存在しない場合のみ「日記サンプル.txt」「日報サンプル.txt」の2種類のファイルを自動生成します。
 アップデート時に上書きされることはありません。
※OSにファイル名を渡して「このファイルをひな型にして新規ファイルを作成してください」と丸投げしているので、ひな型ファイルの内容に関して一切関与していません。
 おそらくバイナリファイルだろうが、実行ファイルだろうが問題はないと思います。
 あまりやらないと思いますがzipファイルのひな型とか、定型的にファイルを含んだファイルを新規作成するという面白い動きをしていました。

限りなく雑談に近い、どうでもよすぎる補足

 英語で言うテンプレートを日本語に直すと、「ひな型」「ひな形」の二種類があり、ほぼ使い分けがされていないようです。
 本稿では、事例は両方を混ぜて、説明は前者のみに統一しています。
 また「雛」も常用漢字外とされているので、同様に事例にのみの使用にしています。