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 まず、現状の最大の問題点


 気が早いですがVer.7系の話です。

 もう13〜14年位前でしょうか、まめFileの前身のExp(似非エクスプローラ)とゆー、Windows用のファイラーのプロトタイプを作りました。
 それから3年くらいですかね、ある程度の形に仕上がって「まめFile」という名称のソフトウェアを公開しました。
 当時は20代でしたねぇ・・・しみじみ。歳食ったな。

 色々拡張はありましたが、当初から基本データ構成は今も全く変わってません。
「D:\Program Files\Microsoft Visual Studio\Common」
 上記のパスを「デスクトップ」「マイコンピュータ」「D:\」「Program Files\」「Microsoft Visual Studio\」を個々のツリーのアイテムが、リストが「Common」を保持しています。
 要するに

 図の1+2+3+4で、「D:\Program Files\Microsoft Visual Studio\Common」というフルパスを作ってるんです。

 つまりパスを構築するのに常にツリーが必要であり、ツリーを構築するのに上から順に「デスクトップ」「マイコンピュータ」「D:\」「Program Files\」「Microsoft Visual Studio\」の5つのフォルダを走査しなければなりません。
 そのため、深い階層を一気にもぐるというのが苦手になっています。
 (十数年前に設計したものなんで、今のものと比較するのはやめてくださいね)

 Vistaよりも前は、「一覧作成が遅いフォルダが存在しない=シェル内部でウェイトをかけることをしない」ため、この設計でも影響は大きくありませんでした。というか、かつてのエクスプローラも同じことをやらかしてました。

 ところが、Vistaは「ネットワーク」の一覧を作成することが、エクスプローラでも実用にならないほど遅いので、ここがボトルネックとなって、ネットワークアクセスが困難になってます。(旧式のマイネットワーク一覧モード(XP互換)を使用することで回避は可能ですけど)

 あと、初期設計当時のPC性能は、MMX Pentium200Mhz程度が最新とされており、搭載メモリもようやく32〜64MB程度まで増えてきたころだったと記憶しています。
 メガバイトとか、メガヘルツとゆー、今とは前提の桁が激しく異なる、ケチケチ万歳という時代の基本設計なわけです。
 またNTFSフォーマットにおいて、ファイルインデックスの取得アルゴリズムが変わったことも影響ありますね。
 あちこち破綻寸前であり、よくもまぁ、今まで無茶な増築を繰り返したもんだと思います。


 で、7系は、この聖域だった部分にメスを入れます。
 簡単に言うとリスト上の個々のアイテムに「D:\Program Files\Microsoft Visual Studio\Common」という形でデータを格納するように変更するわけですね。
 要は、ツリーを完全撤去しないと、改善がありえないからです。