※情報漏洩について考慮してない紹介記事がものすごく多いので、ご注意ください。
エクスプローラーで実現している方式で「人の名前」「場所」「時刻」とか、管理上の「分類名」などのタグをセットした場合、他人に見られると要らぬトラブルを招くことが多々あります。
この方式でタグを付与した場合、ファイルに書き込み、原版からは変更されているという認識を強く持つことをお勧めします。
※例えばExcelファイルのプロパティにある「作成者」「前回保存者」「会社」等の情報がトラブルなる事例が多いのは知られていると思いますが、タグも同様です。
※この記事は、うちのファイラーで実現している方式と、エクスプローラーで実現している方式のメリットとデメリットも論じています。
タグ(ラベル)によるファイル管理
タグ(ラベル)に関する機能はVer.6頃から搭載されていましたが、この記事は正式機能となったVer.10以降が対象となります。 タグ?ラベル?ファイラーにそんなもん要るわけないじゃん。エクスプローラー方式 | 代替ストリーム利用方式 | As/Rの方式 | |
---|---|---|---|
ファイル移動での保持 | ○保持 | △条件付保持 コピー/移動ソフト依存 圧縮、ドライブ移動などで消失する場合あり | ×消失 |
タグを付けたファイルの同一性 | ×なし | △条件付 タイムスタンプ喪失 | ○完全一致 |
付与できる対象 | ×動画、画像など タグの仕様を含んでいる種類のみ | ○実体さえあれば可 ソフト依存 | ○実体さえあれば可 |
格納可能情報の数 | △ファイルの種類に依存 ファイルフォーマット仕様で決まっている | ○何でもあり ソフト依存 | ○何でもあり (テキスト1個、色分け可) |
Windowsのバージョンによる差異 | ×強く依存 バージョン違いで表示されないことがある | △NTFS依存 | ○無し |
タグの付けられないフォルダー | △要書き込み権限 要インデックス作成済み 要暗号化など | △NTFSのみ | ○実体さえあれば可 |
検索結果の抽出 | △要インデックス 要暗号化 やや遅い | ×Grepと等価 かなり遅い | ○オンメモリのため高速 |
1件あたりの読み取り速度 | △シェル経由で遅い ミリ秒単位 | ×ファイル内容の読み込みと等価 数十ミリ秒単位 | ○速い ナノ秒単位 |
情報漏洩リスク | ×日常茶飯事 良くある | △近年受け渡し方法が増加 | ○皆無 |
扱えるタグの数 | ○ほぼ無制限 | ○ほぼ無制限 | △オンメモリのため10万件程度が推奨レベル ※表示は劣化しません 快適さはタグデータファイルの読み書き速度に依存します |
タグの一覧性 | △詳細表示のカラムで一覧可 | ×右クリックメニューなどからの専用ダイアログ | ○専用のオーバーレイ表示 エクスプローラー方式の詳細表示カラム |