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リストのモード依存の表示
リストの表示部分は、一見同じように見えるものがありますが、表示モードによって表示される内容が大きく異なります。
その扱い方の違いは以下の通りです。
一部の表示モードでは、アイコン画像のとテキストの高さサイズによって複数行表示可能な場合は、折り返し表示を行うことによって視認性を上げているものがあります。
表示モード | 表示内容 | 特殊機能 | カラム幅の自動調整コマンド | 表示設定での幅指定 | 折り返し表示 | 最大表示行 |
アイコン |
実体名/仮想名称はオプションで設定 |
特に無し |
カラムが無いので無反応 |
○ |
○ |
設定値 |
詳細一覧 |
詳細な属性表示 |
カラムが無いので無反応 |
○ |
○ |
アイコンサイズから算出 |
一覧 |
特に無し
属性表示はエクスプローラーと同じ |
カラムが無いので無反応 |
○ |
× |
一行 |
詳細 |
○ |
[詳細表示の設定]ダイアログ 一覧のヘッダをマウスでドラッグ |
○ |
アイコンサイズから算出 |
コンテンツ |
1カラムしかないので無反応 |
× |
○ |
アイコンサイズから算出 |
並べて表示 |
カラムが無いので無反応 |
○ |
○ |
アイコンサイズと設定依存 |
アイコンのみ |
ファイル名表示なし |
カラムが無いので無反応 |
- |
- |
- |
アイコン(隠し機能) |
実体名/仮想名称はオプションで設定 |
カラムが無いので無反応 |
アイコンサイズで自動調整 |
○ |
約32ピクセル、選択で全行 |
アイコンのみ(隠し機能) |
ファイル名表示なし |
カラムが無いので無反応 |
- |
- |
- |
表示内容が実体の場合、実際のファイル名称を表示します。
例えば「お気に入り」が「Favorite」のように表示されます。
ただし、仮想フォルダー内であったり、GUID表記(::で始まる名称です)の場合は自動的に仮想名称に切り替わります。
(Windows7では名称の異なるフォルダーは仮想フォルダー内にまとめられているため、「お気に入り」と表示されます)
表示内容が仮想名称の場合、シェルの返す名称になるため実際のファイル名とは表示内容が異なる場合があります。
これはエクスプローラーと同じ表記になり、コントロールパネルのフォルダーオプションやdesktop.iniなどの定義ファイルの影響を受けるようになります。
仮想名称での表記の弱点は主に2点あります。
まず、表示速度が若干遅くなります。
一覧表示の応答時間だけではなく、その他の情報を取得する時間(遅延が分かりにくくなるように作られています)の分だけ負荷が増えます。
次に本稿執筆時点であらゆるセキュリティソフトで防げない上に、どう見てもファイル名の偽装や、フォルダー名の偽装に気づけないものが簡単に作成できます。
もちろんエクスプローラーを使っていたら防ぐ手段すらありません。
(例:偽装文字列を表示するカラムを用意し、先頭に挿入するようにすればエクスプローラーの表示を全て乗っ取ることが技術的に可能です)
属性表示
詳細一覧(自作)と、詳細(OSが返してくる文字列)は仕様が非公開であったり、OSによって変更されているため一部の表示が異なります。
詳細一覧
表示文字 | 説明 |
D | フォルダー |
R | 読み取り専用 |
H | 隠し属性 |
S | システム属性 |
A | アーカイブ属性 |
C | 圧縮属性 |
E | 暗号化属性 |
L | リパースポイント属性 |
p | スパースファイル属性 |
O | オフライン属性 |
T | テンポラリ属性 |
I | インデックスサービス対象外属性 |
X | スクラブデータなし属性 |
U | ピン無し |
P | ピンあり |
M | ファイルまたはディレクトリが完全にローカルに存在しない |
詳細(OSが返してくる文字列につき参考)
表示文字 | 説明 |
D | フォルダー(Vista以前の詳細は表示無し) |
R | 読み取り専用 |
H | 隠し属性 |
S | システム属性 |
A | アーカイブ属性 |
C | 圧縮属性 |
E | 暗号化属性 |
L | リパースポイント属性 |
p | スパースファイル属性(Windows10では非表示、Windows10以外ではPと表示) |
O | オフライン属性 |
T | テンポラリ属性 |
I | インデックスサービス対象外属性(Vista以前の詳細ではNと表示) |
N | インデックスサービス対象外属性(Vista以前) |
U | ピン無し(情報非公開) |
P | ピンあり(Windows10以降で表示、情報非公開)) |
M | ファイルまたはディレクトリが完全にローカルに存在しない(情報非公開) |
※拡張子の表示について
仮想名称の場合、OSの設定により拡張子の表示の有無を設定します。
メインメニューの、表示→表示設定→OS設定→拡張子は表示しない、で設定することもできます。
実体名の表記の場合、後述の「実体表記のファイル名に拡張子を付与」の設定で一括切り替えできます。
(表示モードごとにこの設定を用意するのは煩雑ですので、設定数を増やす予定はありません)
詳細
いわゆる「レポート」ビューと呼ばれる、縦にスクロールする形式のリスト表示モードです。
一行選択
一行を全てをフォーカス色で選択します。
このモードではリスト表示の空き領域が狭くなるので、右クリックでの
マウスジェスチャや
ドラッグ選択が難しくなります。
グリッド線
グリッド線を表示します。
ウィンドウ幅に合わせてカラム幅を自動縮小
詳細表示されているカラムが多く、横にスクロールが必要な場合にウィンドウサイズに合わせて自動的に幅を縮小します。
主に仮想フォルダーなど、カラムの設定が効かない所で、レイアウトの自動調整をするといった目的で使用する設定です。
「項目の種類」には拡張子のみを表示
「項目の種類」には、通常は「ファイル フォルダー」とか「HTML ドキュメント」などと表示されますが、これを拡張子のみの表示に変更します。
スクリーンリーダーなどでの読み上げ量の削減や、Ver.7にて廃止された簡易詳細の機能の補完のために用意されている設定です。
Windows8以降ではOSの標準機能として拡張子のカラム表示を持っており、その値を
「詳細表示の設定」から「ファイル拡張子」で表示できます。
Windows7がサポート対象外になるまでの繋ぎの意味合いの設定です。
ファイル名は実体表記
ファイル名の表示を実体表記にすることができます。
並べて表示
一般的に「タイル」表示と呼ばれる、縦にスクロールする形式の表示モードです。
※一覧/詳細系の更に数百倍の選択状態の切り替え速度が出ますので、特に性能が求められる場合はそちらのモードをご利用を検討してください。
テキスト表示
一覧表示する際の、ファイル名などを含めたテキストエリアの幅を設定します。
0を入力すると、自動的にテキスト幅を計算します。
情報取得に時間のかかる項目も表示
OSによって表示内容が異なりますが、動画の再生時間や、画像の幅など、取得に時間のかかる情報を取得しません。
項目の種類/再生時間
ファイルの種類/再生時間(通常は2段目の表示内容)の表示の有無を設定します。
ファイルサイズ
ファイルサイズの表示(通常は3段目の表示内容)の有無を切り替えます。
情報取得に時間のかかる項目も表示
動画の長さや、画像のサイズなどファイル内のタグ情報を読み込む必要がある情報の取得をスキップします。
ファイル名は実体表記
ファイル名の表示を実体表記にすることができます。
アイコン/アイコンのみ
一般的に「大きいアイコン」/「小さいアイコン」と呼ばれる表示モードに似せた「並べて表示」の表示モードです。縦にスクロールする形式です。
中身が「並べて表示」を使っているので、通常の「大きいアイコン」/「小さいアイコン」の数百倍の速さでの選択状態の切り替え動作が可能です。
※一覧/詳細系の更に数百倍の選択状態の切り替え速度が出ますので、特に性能が求められる場合はそちらのモードをご利用を検討してください。
※マウスのドラッグによる範囲選択が難しいという制限があります。
アイコン(隠し機能)/アイコンのみ(隠し機能)
一般的に「大きいアイコン」/「小さいアイコン」と呼ばれる、縦にスクロールする形式の表示モードです。
コマンドIDはそれぞれ32908、32909が割り当てられています。
扱いは隠し機能ではあり、スクリプトなりメニュー定義なりで指定しないと切り替えできません。
選択状態の切り替え速度が致命的なほど遅いため、マウスや各種の選択手段は最大で1000件の制限が設けられています。(指数的に速度が低下し1万ファイルを選択するのに十数分かかるため)
また状態切り替え速度があまりにも遅いため、画面の切り替えなどを行う際には見えないように「一覧」に切り替えてから選択動作を行っているため、フォーカスやスクロール位置を頻繁に見失います。
コンテンツ
いわゆる「レポート」ビューと呼ばれるものですが1カラムのみを使用し、縦にスクロールする形式の表示モードです。
ファイル名は実体表記
ファイル名の表示を実体表記にすることができます。
詳細一覧
カスタムタイプのリストモードで、古典ファイラーを意識しながらも独自方向へ変化していったものです。
横にスクロールする形式の表示モードです。
ファイル名の幅
一覧表示する際の、ファイル名のテキスト幅を設定します。
0を入力すると、自動的にテキスト幅を計算します。
その他情報の幅
拡張子/サイズ/日付/属性に0を入力すると、非表示になります。
ファイル名は実体表記
ファイル名の表示を実体表記にすることができます。
一覧
いわゆる「リスト」モードや「一覧」と呼ばれるもので、横にスクロールする形式の表示モードです。
ファイル名の幅
一覧表示する際の、ファイル名のテキスト幅を設定します。
0を入力すると、自動的にテキスト幅を計算します。
ファイル名は実体表記
ファイル名の表示を実体表記にすることができます。
実体表記のファイル名に拡張子を付与
実体名の拡張子を表示します。
ファイル名欄から拡張子が除去されなくなりますので、横幅の節約になります。
ただし、拡張子の表示が「...」で省略される可能性が高くなり、拡張子を偽装された場合などに気付きにくくなります。
セキュアな運用に不安がある方は利用しないでください。
仮想名称の表示モードの場合は、OSの設定になりますので、コントロールパネルのフォルダーオプションで「登録された拡張子を表示しない」か、メインメニューにある「拡張子をを表示しない(OS設定)」を使用してください。