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システムのサムネイルキャッシュの作成(CreateTumbImg)
本機能は、OS全体に対するサムネイルキャッシュを生成する機能です。
リストで表示するサムネイルの画像を、あらかじめ生成しキャッシュを生成しておくことで次回以降にすばやく表示できるようになります。
指定ファイル/指定フォルダー以下のファイルを走査して、キャッシュをあらかじめ作成しておくことで、以降の作業を素早く行うための、ディスクメンテナンスツールという性格のコマンドです。
生成するサムネイル画像のサイズは、本体のレジストリ情報を参照し、サムネイル画像の原版のサイズで生成します。
本体とのインターフェイス
転送モード | 通信内容 |
1回目のD&D |
選択ファイル |
WM_COPYDATA |
独自フォーマット |
共有メモリ |
呼び出し元がアイドル状態を待って共有メモリを開放しますので、メッセージループを持たないコマンドは利用できません。
また、起動条件などは環境変数で渡されます。 |
起動条件:実体を持つディレクトリ、ファイルかディレクトリの選択あり
コマンドラインオプション:なし
Start/Stop
キャッシュ生成の開始と停止を行います。
動画などの、サムネイル生成に時間がかかるものもありますので、停止まで若干時間がかかる場合があります。
Close
ウィンドウを閉じます。
サムネイルキャッシュの画像サイズについて
キャッシュを生成しても表示が遅い/速いの差が出るサムネイル画像サイズがあります。
これは、シェル拡張ツールやインストールされているコーデックの種類、OS設定などが絡んで非常に複雑な現象となります。
例えば10日前後で削除されるとか、サムネイルキャッシュファイルのサイズ上限がディスク空き領域の1%前後が初期値であるとか(ディスクの空き容量が少ないと頻繁にクリアされます)、OS側の制御で管理されています。
特にSSDを用いて、通常はCドライブであるシステムディスクの容量が小さい場合にトラブルになりがちです。
※OS側の設定は、レジストリキーを自前で作ることで調整することができるようですが、公開仕様であるようには思えません。
こちらでいい加減なことを書くわけにも逝かないので、Microsoft社にお問合せください。
正常系の事象としては、ディレクトリのサムネイル画像も生成しているので、大量に動画ファイルを含んでいるフォルダーの場合は、そこがボトルネックになっている場合があります。
本コマンドを実行すると、進捗画面で「現在どのサイズの画像を生成しているか」が表示されているので、本プログラムを何度実行しても遅いサイズがある場合は、本体の設定を変えた方が良い場合があります。
なお、各種スキャンソフトや割り込みソフトが絡んでいる場合は、そちらのソフトの設定なり、運用を見直すなりしてください。
サムネイルキャッシュの初期化の方法について
サムネイルキャッシュの不整合や、肥大化によって著しくPC全体の性能が劣化する場合があります。
その場合は、サムネイルキャッシュの初期化によって修復させられる場合があります。
As/Rやスタートメニューの「ファイル名を指定して実行」コマンドを実行し、「cleanmgr.exe」を実行します。
「ディスクのクリーンアップ」のダイアログが表示されるので、画面の指示にしたがって進めて行き、削除するファイルの一覧の中の「縮小表示」にチェックを入れて実行することで、サムネイルキャッシュを初期化することができます。
また、サムネイルキャッシュファイルの場所は、以下のOS管理下のディレクトリにあります。
<ユーザーディレクトリ>\AppData\Local\IconCache.db
もしくは
<ユーザーディレクトリ>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Explorer\
に、サイズごとのキャッシュファイルが作られます。
このファイルを消して、ログインしなおすというのも一つの方法です。
※整合性保持の観点から「ディスクのクリーンアップ」の使用を強く推奨します。
注意
ネットワーク先のサムネイルキャッシュは、隠し属性のthumb.dbファイルを生成するOS/サービスパックが存在します。
ネットワーク先にゴミファイルを撒き散らすことにもなりかねないので、運用には十分ご注意ください。
(もちろんエクスプローラーも同様の動作をします)