ダイアログ型アプリのロケールファイル仕様


 ファイル数が非常にたくさんあるので、1つずつ編集して表示の確認と言う作業を繰り返していくことになると思います。
 配布イメージのファイルをガシガシ編集してください。
 見たこともない画面やテキスト文言も多々あると思いますが、OSによって絶対に表示されない画面や、設定によってめったに表示されないものがありますのでご注意ください。


ファイル名
 [ダイアログID].txt
 格納されているフォルダーごとにアプリで管理し、アプリごとに保有するダイアログのIDで画面と1対1で対応します。

文字コード
 UNICODE(UTF-16)、リトルエンディアン、BOMあり
 この辺りは設定ファイルなどと同じです。

1行目
 ダイアログのタイトルバー文字列
 他のダイアログの子要素の場合、記述がない事があります。(オプションや圧縮などのように小画面として埋まっている/タブなどで切り替える場合)

2行目以降の書式
 コントロールID<tab>コントロール種別<tab>表示メッセージ
 これも、他の設定ファイルと同じように、タブ区切りテキストです。
 コントロールIDで画面内で一意に決まります。
 また、コントロール種別でテキスト書き換えの動作が変わります。詳細は次の段落を参照ください。

コントロール種別
 テキスト書き換え制御文字なので、変更しないでください。
コントロール種別コントロール名説明
Staticスタティックスタティックコントロール、説明のラベル、グループの枠
Buttonボタンプッシュボタンのほかに、チェックボックスやラジオボタンの場合もあります。
Comboboxコンボボックスプルダウン内容をStartから開始し、コンボボックスの中身を順番に列挙します。
動的項目は含まれません。

使用可能なエスケープシーケンス(特殊文字)
 Staticのみで有効となります。
文字意味
&次の文字をアクセラレーターキーにします。
(半角のアルファベットか数字を指定すること)
\tタブ文字
\rキャリッジリターン
\n改行

 ※ダイアログ表示のタイミングでファイルを出力しますので全ファイル出力は難しいです。
  まずは、こちらで提供しているファイルを加工していただき、未翻訳項目が表示された場合に、一旦ロケールファイルを消して出力しなおす(ロケールファイルが存在しなければ自動的に出力します)と良いでしょう。




自分でダイアログ型のロケールファイルを出力する際の注意点

 ロケールファイルを出力する際に、注意する点を説明させていただきます。(日本語版のWindowsではこの操作は不要です)
 また、英語版Windowsで、日本語アプリケーションを使う上での一般的な操作であり、当アプリケーション固有の話でもありません。

 話の発端はWindowsの不具合であり、日本語Windows以外はコンボボックス(プルダウン/セレクトボックスとも呼ばれる)は文字化けします。
 Microsoft社に問い合わせたところ、文字化けを回避するにはコントロールパネルの設定を一時的に変更する必要があります。
 (Unicodeアプリケーションなのに何故文字化けするの?という事は回答してもらえませんでした)
  1. 「時計、言語、および地域」を選択
  2. 「地域と言語」を選択
  3. 「管理」タブに移動し、「システムロケールの変更」ボタンを押す
  4. 現在のシステムロケールを日本語に変更する


  5.  ロケールファイルの出力が終わったら、設定を元に戻してください。
     As/Rがロケールファイル読み込みする場合(通常運用の状態)は、リソース生成ではなく、動的生成になるため文字化けが起こりません。