※注意
この章は、小難しい理屈を書いてるだけなんで、「へー」って読み流してください。
急ぐ人は読み飛ばしても構いません。
教養といって良いレベルの話なんで、理解する必要性も微妙です。
ファイル管理ってそもそも何でしょうか?
私なりの答えで、厳密な意味からは少々ずれるのですが、「PC内に格納している、あらゆる情報の管理」と考えています。
情報とは、PCの動作を定義するものであったり、文書であったり、絵画、動画、プログラムそのものだったりします。
最近ではPCの中・外の境界が曖昧になってまして、LANのネットワークとか、クラウドサービスとか、守備範囲が広がっていますが、要するにファイル=何らかの意味のある情報です。
この情報を管理する理由は簡単です。
後日、情報を引き出す時に、すばやく目的の情報にたどり着くためです。
後から「あれ?どこにしまったっけ・・・」と探し物をする無駄な時間を、完全になくせるって話です。
さて、この情報=ファイルですが、タイプ別に分類できます。
まずは、PCを買ってきた直後から色んなルールと、ファイルの使用目的に縛られて配置されている「システムファイル」です。
インストーラーでインストールしたアプリケーションの格納場所「Program Files」
Windowsのシステムが格納される場所「Windows」
ファイルを削除した時に使われる、ごみ箱の正体である「$Recycle.Bin」
メモリ管理に使用される「pagefile.sys」
などなど、こんなファイルやフォルダーのルールが何十万個もあるんです。
もちろん、そんなルールの99%は知る必要がありませんし、どこにも情報が存在しない場合も少なくありませんし、純然たるゴミファイルも多々あります。
覚えられるかこんなもん!とは思いますが、残念ながらある程度の仕組みを知らなきゃPCの管理って十分にできないんですよ。
というわけで、代表的なOSの管理部分は勉強して覚えてください。
一旦覚えてしまえば、それ以降は増えるものじゃありませんし、おそらく20フォルダーくらい覚えれば実用には十分足ります。
※補足
ファイラーの用途として、OSの構造が理解しやすいというメリットもあるそうです。
作者がこんなことを言っちゃうのはアレかもしれませんが、色んなファイラーを使ってみるのも良いと思いますよ。
そして話の本筋としては、次の「ユーザーが自分で配置するファイル」です。
ファイル管理の対象はこちらを指します。
この自分で配置すべきファイルというのは、ネットからダウンロードしてきたファイルや、自分で作るファイルもあるでしょう。
もしくは、何らかのソフトが生成してくれるものであるかもしれません。
そういったファイルが増えない人は、ファイル管理する必要ありません。
ブラウザのみ(お気に入りを増やさない)、メールのみ(添付ファイル使わない)という人なら、ファイラーなんぞ使う必要ないのでサヨウナラ・・・となるでしょう。
まぁちょっと凝った使い方をしようとすると、ファイルが増加しないってことはありえないので、ある程度はファイル管理をする必要があります。
そうですね、「整理する」という概念をちょっと学問的に説明してみます。
例題として、まったく整理されてない↓の中から「ろ」を探してみましょうか。
るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるろるるるるるるるるるる
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10個ありますが、見つかりましたでしょうか?
木を隠すなら森の中じゃありませんが、似たようなものがいっぱいある中から、特定のモノを探せるようなことができるように人間の脳や視覚はできていません。
この情報を、ちょいと加工してみます。
ろろろろろろろろろろるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる
るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる
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逆順でソートかけたら、「ろ」が先頭に固まってますよね。
ちょっとばかり見分けやすくなりました。
これは「並び順」という「ルール」を付与して、見分けやすくする例です。
またブラウザのページ内検索機能を使って、キーワードを色分けってするという機能を使えば、もっと簡単に見つけることができます。
多分、こんな感じで表示されると思います。
るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるろるるるるるるるるるる
るるるるろるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるろるるる
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こちらは「色分け」という「ルール」を付与して見分けやすくなったと言えるでしょう。
こういった「ルール」を設けて見せ方を工夫したり、まとめたりすることを管理と呼び、これがファイル管理の考え方の第一歩です。
もちろん、こういったルールは別にファイルの分類どーのこーのという特別な事ではありません。
帰宅したらハンガーにスーツをかけるというルール、家の鍵は○○のフックにかけておくルール、本は読んだら戻す位置を決めておくルール・・・など日常生活でもいっぱいあるんじゃないかと思います。
そういった延長で考えていくと、敷居がちょっぴり低くなるかな・・・?
今回は概念的で退屈な話でしたが、次章は具体例も交えてみようと思います。